節約のための固定費見直し

支出の把握が出来るようになったら次のステップです。

 

・支出を『固定費』と『変動費』に分ける

固定費は毎月、毎年ある程度決まった額がかかるもの、変動費は毎月使う額がある程度変動するものです。

固定費としては

住居費、水道光熱費、通信費、保険、自動車関連費、習い事、学費、小遣い、税金(固定資産税等)などがあります。

変動費としては

食費、日用品、衣服美容費、交際費、医療費などがあります。

ご家庭ごとに、項目を加えたり減らしたりして、固定費変動費ともに『その他』の項目を加えて抜けがないようにします。

例えば上記をこのように分けます。

※あまり項目を細かく分けすぎると分類することが目的になってしまったり、めんどくさくなって辞めてしまう原因になるので上記よりも大雑把なぐらいで大丈夫です。

 

支出を減らす上で重要なのは『固定費』『金額の大きいもの』から順番に見直していくことです。

なぜなら、『固定費』は一度見直すと今後かかるお金がずっと下がるため、都度見なおす必要がなく、効果が大きいからです。

『金額が大きいものから』も、1,000円のモノを1割下げる努力をするより、1万円のモノを1割下げる方が効果が大きいからです。

 

しかし、実際の節約の場面ではこの逆の行動、つまり『変動費』『金額の小さいもの』から見直したり節約しようとしているケースをよく見かけます。

卵が特売で40円安いから隣町のスーパーまで行く。日用品の割引券もらったので少し遠方のお店まで自転車を走らせる。これらも凄く重要で立派な節約です。

これらの積み重ねが、貯める力としてひいては資産形成につながることも否定はしませんが、食費などの節約は行き過ぎると健康面への影響が出たりもするため、楽しんで行う分にはいいですが、突き詰めていくのはお勧めしません。

 

そして何より、効果の面から考えると順序が違います。

住居費はもう住宅ローンも組んでるから仕方ないよね。とか携帯はないと困るし、車はないと出かけるときに不便になることもあるし、保険も今まで掛けてたから今更変えてなにかあってももったいない。などなど

『固定費』はずっと同じ金額を払っていることもあり、聖域化されていることが多いように感じます。

通信費については格安SIMや、自動車は乗る機会が限定的であればレンタカー、カーシェアの活用、保険も最近のネットでの保険料が抑えられたプランへの見直しなど、減らす方法はちょっとネットで検索するだけでも数多く出てきます。

固定費の削減は最初は抵抗が大きいかもしれませんが、一度見直すと都度考える必要はなくなるので是非実践してみてください。