家計管理の目的
我が家の場合は
・お金の不安をなくすこと
・自分にとって良いお金の使い方をすること
この2点です。
これを達成するために必要なこと
①必要最低限の生活費を把握する
②ゆとりのある生活をするために必要な金額を把握する
③現在の総資産を把握する
この中から今回は①必要最低限の生活費を把握するについてです。
必要最低限の生活費というと何があるでしょう?
- 住居費
- 水道光熱費
- 通信費
- 食費
- 教育費
- 保険料
- 自動車関連費
- 交際費
- 衣服・美容費
- 嗜好品費
- その他の支出
それぞれについて自身でいくら必要なのかを足していきます。
実際の生活では皆さんどれぐらい使っているのでしょうか?
総務省の家計調査の結果によると、2023年の二人以上の世帯の平均は約29万4,000円
住居費除くで25万7,000円となっています。
やっぱり30万ぐらいかかるよなあ。とか、今が大体25万ぐらいで贅沢もしてないし、削っても23-24万ぐらいかな。という考えになりやすいと思います。
ただ、今回やりたいことは①必要最低限の生活費を知るです。
これを知っておくことで、最悪収入が無くなった場合でも今の資産で何か月(何年)は生活できるのか。どれぐらいの収入があれば、自身(家族)がとりあえず生活することが出来るのかを数字で把握できます。
これが出来れば選択肢の幅が広がります。
やりたいことに挑戦する、FIREする、趣味にまい進する。など
そのためにももう少し具体的に考えていくべきです。
上記の項目について1つずつ見ていきます。
・住居費
持ち家→住宅ローン、管理費、税金など
賃貸→家賃、共益費など
※困ったら実家に住むなどの選択肢も使える方はゼロカウントもありです。
地域差、季節ごとのバラつきも出る部分だと思います。平均値と冬場などの高くなりやすい時期の目安も把握しておきたいです。
総務省の家計調査だと2万7,000円ほどとなっていますが、ここでは自身の目安を作りましょう。
出来れば、1か月だけでも極限まで節約してみてどれぐらい抑えられるのか知っておくといいかもしれません。
・通信費
スマホやPC、ネット環境のためにかかる費用です。
格安プランや超高速でなくても生活に必要な最低限のネット環境を整備するのであればどのぐらいの金額で済むのか把握しておきます。
家計調査だと交通通信費として計算されることが多いですが、現在ではネット環境は必需と言えるので通信費を独立して考えた方がいいと思います。
・食費
今回の品目の中では数少ない変動費です。
食事は健康面でとても重要な役割のため過度な節約はお勧めしません。
ただ、外食やこだわり食材など削れるものはないか、置き換えられるものはないかを考えたうえで、最低限の費用を把握します。
・教育費
習い事や学校関連費用です。
お子さまがいる場合は、習い事など出来ることはやらせてあげたいなと思うでしょうし、行きたい学校に通わせてあげたいと思います。
市営やボランティアで教えてくれるなど置き換えられるものはないか、私立から公立へ変えたらどれぐらい費用が変わるのか、知識としては知っておくようにしましょう。
・生命保険
今のライフプランに合った内容か確認するようにしましょう。
最低限の生活を把握する上で削れるものがないかも確認しておきましょう。
・車
居住地、生活環境によって大きく変わる項目です。
レンタカーやカーシェアなどで代替が出来ないかを検討しましょう。
・被服、美容費
食費と同様、数少ない変動費です。
最低限の生活費として考えると抑えたい項目ではあります。
ただ、ここを抑えすぎて、清潔感まで失ってしまうと日常生活にも支障をきたすので、本当に必要かを考える、代替案を探すということを行いましょう。
・交際費
削れるものは削って考えましょう。
最低限の生活費を把握するという意味では、例えば職を失っている状態でもそこにお金をかけて行うものか、やりたいものかで考えます。
・嗜好品
ここは、今回は極力削りたい項目です。
それでもこれは、自分(家族)の生活に必要だという金額を出しましょう。
・その他
毎月かかっているお金や年払いの支出など、決まって出ている支出です。
惰性で続けているものではないか、辞めても生活に困らないのではないか。
減らせるものがないかよく考えましょう。
これらの項目を足し合わせると、自身にとっての必要最低限の生活費というのが見えてきます。
最低限の生活費に抑えて生活していきましょうというのではありません。
普段の生活費とは別に、『これだけの収入があれば生活は出来る』『いまの資産であと何年(何か月)は生活できる』というのを把握していると、選択の幅がぐっと広がります。気持ち的にも大分楽になります。
最近増えているFIREやサイドFIREなどを考える上でも重要です。
より生活を豊かにするうえでも必要なステップになりますので、しっかり把握するようにしましょう。