家計管理のやりかたは色々ありますが、前回は家計管理には『目的』が必要であるということを書かせていただきました。
例えば①お金の不安をなくす②良いお金の使い方をする(自分にとって)などです。
他にも、家計管理のやり方としてネットで検索すると、1.予算を作成してその中でやりくりする。2.支出の追跡。3.節約する。4.優先順位付けをする。5.目標設定をする。などなどキリがないぐらい出てきます。
それぐらい色んなやり方があるので、自身にあったものを取捨選択して取り入れていくのがいいと思います。
ただ、どれを取り入れてやるかを考える前にやることがあります。
それは現状を把握するということです。
現状を知らないことにはその後の対策を考えることはできません。
具体的には
1.資産と負債の把握
2.収入と支出の把握
今回はこのうちの1.資産と負債の把握についてです。
1.資産と負債の把握については、『いまいくら持っていて』『いまいくら借りていて』『正味の資産としてはいくらあるのか』を知るということです。
正味の資産(純資産)については資産から負債を引くことで求められます。
これらをノートやPCにつけていってもいいと思いますが、私は貸借対照表(BS)にまとめております。
貸借対照表というと難しく聞こえるかもしれませんが、やってることはすごく簡単です。
資産を書き出して表の左に書いていく。
負債を書き出して表の右に書いていく。
資産-負債を表の右に書く。
これだけです。
ただ、これは方法論なのでやりたい方でいいと思います。
大事なことは、あくまで『現状を把握する』ことです。
それでは順番にやっていきましょう。
1.資産を把握する
個人の資産は例えば
1.現金や預金
2.投資(株式や債券、投資信託など)
3.保険(いま解約したらいくら戻ってくるか)
4.不動産(ネットで確認できる値段や近隣の売買価格を参考に)
5.車両(同車種の値段などを参考に)
6.貴金属や宝飾品
7.コレクション品(美術品やアンティークなど)
などなどお金に換算していけるものはすべて資産です。
他にも、家具や家電、ポイントなども資産として入れていってもいいと思います。
それを流動資産と固定資産に分けます。
上記では、1-3が流動資産、4-7が固定資産です。
ざっくり現金に換金しやすものが流動資産、換金に手間や時間がかかるものが固定資産です。
家計管理では分類自体は重要ではないので自身の感覚でいいと思います。
これらの資産をすべて書き出して足していきます。
続いて
2.負債を把握するです。
個人の負債には以下のようなものがあります。
1.住宅ローン
2.教育ローン
3.自動車ローン
4.フリーローン、カードローン
5.クレジットカードのキャッシング
6.個人からの借り入れ(親、親戚、知人など)
7.クレジットカードの支払い
などがあります。
これらを足し合わせます。
クレジットカードの支払い分も翌月には資産から減ることが確定しているので、負債として計上します。
最後は
3.純資産を把握するです。
これは1の資産から2の負債を引くことで求められます。
これで、『いまいくら持っていて』『いまいくら借りていて』『正味の資産としてはいくらあるのか』が分かりました。
今回はこの3つを貸借対照表に書いていきます。
(実際の管理方法は自身のやりやすい方法でいいと思います。)
ここに、入力していくと以下のようなものが出来上がります。
実際にある項目、ない項目はひとによって違うと思いますので、追加、削除しながらやるといいと思います。
これを定期的に(月1回程度)見直すことで、資産状況を把握することが出来ます。